夏キャンプの嫌いなところは?
そう訊ねれば、虫と答える方は多いでしょう。
なかでも蚊は最悪です。痒いしウイルスの媒体にもなるので、子供連れキャンプだとより気をつけたいところ。
考えられる対策は蚊取り線香・虫除けスプレー・メッシュテントあたりでしょうか。
ただこれだと、虫除けスプレー以外は身動きが取れなくなります。せっかく広々としたキャンプ場に来たのに、テントサイトから離れられないのは勿体無いですよね。
虫除けスプレーも決して万能ではなく、汗で流れれば蚊に刺されます。
そこでおすすめしたいのが、両手フリーのコンパクト蚊除けギア。
購入して以降アウトドアに出かける際は必ず持っていくギア、その魅力をご紹介します。
FLEXTAILGEAER 蚊よけマット加熱器 商品概要
蚊除けギアの名称はFLEXTAILGEAER(フレックステイルギア) 蚊よけマット加熱器。

別売りの蚊除けマットを加熱し、蚊が寄りにくい空間を発生させてくれます。
色 | ブラック・グリーン |
重量 | 148g |
対応虫 | 蚊 |
電源 | バッテリー式 |
ライト機能 | あり |
稼働時間 | 蚊取りモード:110℃(約11時間)、165℃(約7時間) キャンプライトモード:10~60時間(4段階明るさ調整) |
その他機能 | 両面加熱 急速加熱 磁石あり 防水IPX5 耐衝撃1.2m |
金額 | ¥6,480 |
蚊除けの他に、ライト・モバイルバッテリーの役割も果たしてくれるのは嬉しいポイント。
ですが今回はあくまで、蚊除け効果に焦点を当てていきますね。
蚊除け効果はどれほどか検証
実際のところ虫除け効果は使用するマットに依存するのですが、この際ワキに置いておきます。

今回の検証条件は以下のとおり。
- FLEXTAILGEAER 蚊よけマット加熱器(以降 FLEXTAIL )は右腰に装着
- 使用する防虫マットはアースマット
- 長袖長ズボン 2枚重ね
- 首にタオルを巻き、左腕と顔のみ露出させる
- 虫除けスプレーは使わない
- 検証時間は30分
さらに検証場は、ため池があり木々が繁る蚊にとっての楽園。
以前そこで友人と虫取りした際には、2人とも顔や全身を刺されてしまいブツブツだらけになりました。
そんな蚊の楽園、僕らにとっての地獄で検証やったります。
検証スタート
夕方、気温が下がりヤツらが活発に動き出すタイミング。腕を露出させて敵地へ乗り込みます。
蚊を引き寄せやすくするため、腕毛も少し剃ってきました。

まずは小手調べ。110℃モード(緑点灯)でヤツらの出方を窺います。

起動してから約50秒で110℃に達するようなので、事前に点けておきました。この状態で公園内をゆっくり歩きます。目安は年配の方が散歩してるくらいの速度。
蚊の楽園に足を踏み入れてから3分ほど経過。以前ならすでに8箇所は刺されていますが、ヤツらに動きはありません。引き続き散歩を続けます。
バイオハザードってこんな感じなんだろうか
蚊の楽園に入ってから10分経過。ヤツらが遂に動きました。

最初の一撃はやはり無防備な左手。刺される覚悟はしていましたが、蚊のサイズが想定以上で少し引きました。
この一撃を皮切りに、ヤツらが本格的に行動を開始します。
僕の撮影機材( iPhone7 )では写せないので証拠を提示できないのですが、数え切れないほどの蚊が僕から少し離れた空間を飛び回っていました。さっきまで居なかったのに、どこから集まってきたのか不思議でなりません。
蚊の群れが割としっかり近づいてきてるのを見て、蚊に刺されまくった自分と友人の顔がフラッシュバックします。
最大出力で迎え撃つ
できれば 110℃モードで検証を無事終え、FLEXTAIL の凄まじさを宣伝するつもりでしたが無理です。
またムヒを塗りたくるぐらいなら、プライドを捨ててこちらも最大出力で応戦しようじゃありませんか。

蚊の大群に警告を促すかのようにランプが赤く光ります。165℃モード、FLEXTAILの全力。
痒みを懸けた第2ラウンドの始まりです。
蚊の猛攻がエグい


ぬおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!?
突破してくる。バリアめっちゃ突破してくる。明らかに FLEXTAIL を嫌がる動きを見せるのに、それでも突っ込んできます。
FLEXTAIL は確実に効いてる。なのに僕の周囲を離れようとしません。
よく思い返してみると今年は暑さがひどく、街中で蚊を見かけない。言い換えれば蚊も、産卵に必要な栄養があまり摂れていないってこと。蚊のあまりの猛攻に、コイツらも子孫を残すため必死なんだなとしみじみ。
検証開始から20分 退散
検証時間を10分巻いて撤退開始。
FLEXTAIL は確実に効いていましたが、蚊の数が予想を遥かに上回っていました。自分の周囲をぐるぐる数十匹も飛び回られると、さすがに気持ち悪い。
これ以上刺されないうちに公園から脱出します。
刺された箇所をカウント
公園から離れると、あれだけ群がってたのが嘘のように1匹も見なくなりました。
木々が密集していない住宅街はまだ暑く、出てこれないのでしょうか。ひとまずヤツらが服に付いてないか確認し、刺された箇所を探ります。
結果は……7箇所。
左腕・左手で計4箇所。背中に2箇所、顎に1箇所です。
本当はもう少し刺されている可能性もありますが、実際に見たところ、痒みを感じたところ合わせて7箇所でした。
FLEXTAIL の効果は?
ここまで読んでいただいた方の中には、「もしかしてFLEXTAILって効果ないの?」と不安に感じた方もいるかもしれません。
ですが僕の感想として、FLEXTAIL に蚊除け効果はあります。
検証序盤の方にもお伝えした通り、検証場になったのは蚊にとっての楽園。加えてこの猛暑で蚊もロクに行動できず、産卵に必要な栄養が足りていなかった可能性があります。
そこへ肌を晒した栄養豊富そうな小太りが入ってきたら、そりゃ子孫を残すチャンスと蚊も必死になるでしょう。
過去に友人と虫取りを行い、2人して全身にムヒを塗りたくる羽目になったことを考えれば、7箇所しか刺されなかったのは凄いことです。
正確にはアースマットの蚊除け効果になりますが、アースマットの効果を引き出したという意味ではFLEXTAILの功績に違いありません。
繰り返しますがFLEXTAILに蚊除け効果はあります。虫除けスプレーと併用することで、その守りはさらに盤石なものになるでしょう。
FLEXTAIL をおすすめできる方
FLEXTAIL がおすすめなのはこんな方。
- 蚊除け対策をスマートにしたい
- かっこいいデザインの蚊除けが欲しい
- サブランタンを探している
- 煙がでない蚊除けを探している
以上です。
FLEXTAIL の蚊除け効果は検証の通り。
ライト機能はMAX光量が400ルーメンなのでメイン照明には使えませんが、サブランタンとしては最適です。蚊除け効果のあるサブランタン、良いですね。
注意点は2つ。
- 蚊除けマットは別売り
- かっこいい付属ケースの開閉
蚊除けマットを買わないと FLEXTAIL はライト・モバ充としてしか使えないので注意。
ケースはネットの口コミを見ると「チャックが開け閉めしづらい」「開かない」といったものが散見されます。問題ない人もいるようなので、ケースガチャですね。ちなみに僕のは閉めると開かなくなるので、常に4分の3はチャックが開いている状態です。
でもまあ、中身もしっかり固定できるので閉まらなくても特に不便はありません。
身も蓋もないことを言えば本体が使えるならそれで良いのです。

多機能でスタイリッシュな蚊除けギア、気になった方はぜひポチってみてください。後悔しないと思いますよ。
それではまた。
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